抗うつ薬サインバルタの悲劇。

休職をしはじめて2週間後。
はじめて、心療内科の門をくぐりました。
収穫は「よくばらないで生きていくこと」でした。 


この日から薬物療法をはじめました。


”サインバルタ”というお薬だそうです。
処方は、1日1回 夕食後10mgでした。
これと一緒に胃腸薬もわたされました。

まず、「薬を飲む」ということに抵抗がありました。
ですが、上司からは「薬を飲むことには抵抗はある。でも、医者を信じて飲むことが大事。」と言われていたので、抗うつ薬は効きはじめるのに数週間ぐらいかかるらしいので、最初はよく分からなくても飲みつづけようと思って飲みました。

1日目、2日目と、副作用なのか、胸に圧迫感がありました。
でも、まぁがまんできる程度なので「いつか、必ずよくなる」と信じていました。

副作用が激しくでたのは、3日目の夜飲んで起きた次の日の朝です。

つまり、4日目の早朝。
目が覚めると、激しいめまいにおそわれました。
はじめての「めまい」体験。

あまりにも気持ち悪いので、もう一度眠りにつこうと寝返りをうつと、また目がまわる。シャーーって視界がまわるから、目をつぶると、今度は頭がぐわんぐわんと揺れている感じがする。
そんなことを繰り返していると、気持ち悪くなって、ヒドいえずくような吐き気。

これは、とてもじゃないけど、寝ていられない…。

びっくりしているので、動悸もとまらない。頭も

フワフワする。

「こわい!」って思ったし、「なんなのこれ!」という怒りもありました。



両親が気づいて心配してくれた。
再び、落ち着こうと横になると、また、めまいが始まって、また吐き気。

つらそうなわたしを見て、母が肩をポンポンとたたいてくれた。
そのとき、うわっと涙が出て、声を出して泣いた。

声を出して母の 前で泣いたのはもう10年以上ぶりになると思う。



うわっと泣けたことはすごく良かったと思う。

両親に頼ることができたことも良かったと思う。
プライドが自分を苦しくさせている一つの原因だと思ったから。


そんなことで、すぐに医師に連絡すると、その日の内に診察してもらえることに。

相談した結果、3日間飲んだ薬物療法はやめになった。

あんなに頑張ったけれど、やめになったのだ。

正直言って、うつの症状よりも副作用の方が苦しかった。


おわりに


その2日後の夜には、副作用もなくなりました。
こんなにも副作用って抜けないのね。


眠れることや、食事できること、家族に頼れることが、
どんなにかありがたいことなのか実感した日々でした。

薬を使った方が、うつは早く治るということも医学界の中では言われているみたいです。
でも、いまのわたしには、それができません。

いまある環境に感謝して、よくばらずに生きていこうって思いました。

無理して薬物療法なんてしなくていいんだって思うと、心ふっと楽になりました。


詳しいサインバルタのことについての情報↓
URL * 【薬】サインバルタ(抗うつ薬・SNRI)

その後、医師の判断によって病院を変えました。
その時の話を記事にしました。
2015-04-25 薬物療法ができなくなって、病院を変えたときの話。



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