定年退職した父親と27歳無職のわたしの生活ー距離感が与えてくれるものー

はじめに

みなさん、こんばんは。

さて、今日は「父親」について書こうと思います。

先月、2015-07-13 「すごい順調」には秘訣があった〜うつ病1年半で会得した求めすぎない生き方〜 の記事にてコメントをいただきました。

  「文中で自分の気持ちに素直に向き合うにつれて、家族への憎しみがわいてきてしまったり・・・と書かれていますが、私も今ここです。
一緒に暮らしている中でその気持ちはどのように対処していったのでしょうか。
聞きたいです><!!」


家族への憎しみが湧いてきた時、一緒に暮らすことにむずかしさを覚えます。

どう対処していったらいいのか、正直わたしも悩んでいるところです。

ですので、皆さんの方で良いアイデアがありましたら、ぜひ教えてくださればと思います。

父親との関係性 ー基本は尊敬してるけどー


みなさんの父親はどのような父親でしょうか?

わたしの父親は、おせっかいな頑固オヤジです。
ともかく家族と自分が大好きな男。
白か黒かでしか物事を判断できない。
人のステータスが気になってしょうがないし、それで人を判断する。
マシンガントーク。
って、悪いところばっかり書いてますね。

家族が大切なので、家族にとって"父親の視点で"良いと思うことを全力でしてくれます。
なので、家族揃ってご飯を食べる。というのが家のルールみたいな感じでした。

反抗期をすぎて、大学で上京して、
親とはずいぶん精神的にも肉体的にも距離ができました。
距離感のおかげで、別に仲が悪くない親子関係でした。
父親を尊敬していましたし、あえて父親が嫌がるようなこともしませんでした。
強いて言えば、父親が納得するような生き方を目指していたかもしれません。

大学卒業を経て、地元で就職。
がむしゃらに働く日々だったので、
父親とゆっくり食事をするのは週1日あるかないか。

久しぶりに帰ってきた我が家はなんと荒れ果てていて、
愛がスコーンと抜け落ちたような家になっていました。

わたしがいない4年の間でいろいろあったんだと悟り、その話を両親からよく聞きました。話を聞けば聞くほど、父親の頑固さにも腹が立ちました。
でも、その時は、「仕事」というほかに集中できるものがあったため、そこまで父親のことで心が縛られることはありませんでした。

休職して ー距離感がそうさせたー

2年前の冬、うつ病になり休職したことに絶望したのは、わたしだけではありませんでした。

父親も絶望したことでしょう。
なんせステータスを気にする男ですから。

腫れものに扱うかのようにわたしと関わる父親。(それにも腹立った)
少し話すと、調子にのって、すぐにわたしの職場の上司の話や無職の時はハローワークの資料を持ってきたりしたくらいだ。

「課題を解決しようするのが男」なのだからしょうがないと思えばしょうがない。

春になって、わたしは復職のチャンスを逃し完全に無職になりました。
そして、同時に父親も定年退職をしたのでした。


つまり、家でふたりきりなんです。

すると、どうでしょうか。
とても静かだった朝だったのが、朝から部屋のドアをドタンバタンと全部開けて換気をする騒音に起こされることになった。
料理のできない父親にあれやこれや注文を付けられながら昼ご飯を作ってあげなければいけない。
昼ご飯を食べる時は、ベラベラ話す父親の話を聞かなければいけない。
その父親の話は、調子に乗ると、わたしの身の上の話になるわけだ。

それが2ヶ月経った頃の記事を更新しました。
2014-07-14 うつのわたしに夢ができました。〜父親のこと〜

  会話をしていて楽しいと思ったことは多分1度もないと思うぐらい、彼は「自分のために」会話をする人だと思う。

  だけど、4月から父親が定年退職をして、家にずっといる。
  こんなにも、父親の存在が自分にとってストレスだとは思いもしなかった。
  父親の生活の音がうるさい、干渉してくる、おせっかい、声もうるさい。


相当のストレスだったと思います。

父親と朝昼晩一緒に食事をするのは、2ヶ月ほどで挫折。笑
その後は、夜ご飯だけ一緒に食べることで落ち着きました。

それ以外は基本的には「それぞれでやろう」という話をしました。

9月からは、バイトもはじまって、すこしずつ距離ができていきました。

憎しみを知った時 ー自分と似ている性格ー

先ほどの記事は1年半前の記事です。
その数ヶ月後、カウンセリングの中で父親にイライラしているだけでなく、実は「憎んでいる」ということに気づきます。

自分がどうしてこんなにもイライラするのか。
それを紐解いていく中で、父親の性格と自分の性格似ている部分があると気づきました。

それは「物事を白黒で判断する」と「ステータスで判断する」という点です。

その父親の性格は、残念ながらわたしも受け継いでいました。

しかし、わたしはその自分の性格をとても嫌っていました。

つまり、自分の嫌いな部分を、父親の中に見つけた時、強烈にイライラしていたわけです。(なんせ、父親は無自覚ですから余計に。)

「あの人、京大なんだってよ。」
「あそこの家は、子供はまだ生まれないのか?」


「だからなに、あっそう」と思えば済む話なのですが、
わたしはすぐに「わたしはどうせ26歳無職ですよ。」と卑屈になってしまう。
これは、わたし自身も同じように、26歳無職=ダメと判断している証拠なんです。

「わたしはわたしでいい、と思えないのは父親のせいだ」と憎しみを知ったあの頃は強烈に思っていました。

父親の顔を見るのも、足音を聞くのも、もちろん声を聞くのもきつかったです。
ともかく、腹が立って腹が立って追い詰められている気がして、気分が悪くなるのです。

この頃はバイトも始まっていたので、より父親と距離をとるようにしました。

いまのわたし

実は、いまでも腹が立ちます。

ただ、日によって変化が出てきました。

自分の体調にもよるのですが、全くダメな日もあれば、父親とご飯を食べたり、父親とテレビを見たりもします。

でも、基本的に父親と過ごすのは苦手です。

でも、それでもいいやって思えています。


前は「親孝行しなきゃ」と思っていました。
尊敬しなきゃ、大切にしなきゃって。
だから、そう思えない自分はだめだって。

でも、できない時はできないと自分を受け入れられてからは、父親を無視できるようになりました。って言うとなんか変な言い方ですが。。。笑

父親に対して「そういう言い方や態度は辛い」という意思表示をできるようになったと言えば伝わりやすいでしょうか。

それを続ければ、ちゃんと伝わることもわかりました。
「父親と一緒に朝昼晩食べるのはきつい。よい距離感を取りたい。」
というメッセージを伝えるのに、2ヶ月かかりました。笑

でも、それを伝えて、それを父親に受け入れてもらって、
争いなく日々が過ぎているのはありがたいことだなと思います。
わたしのペースになんだかんだ父親は合わせてくれています。
だから、父親のことは尊敬できないけど、感謝はしています。
腹が立ちますが、父親としていてくれていることにありがとうと思います。

いま、わたしができること

本当に未熟すぎるほど未熟な未熟話をお読みくださってありがとうございます。
大変恐縮です。

こんなこと、よくも言えるな!と昔のわたしは一蹴するような記事です。

ですが、自分の中にある「親への憎しみ」と対峙した経験は、
おそらくこれからのわたしの生き方に大きな影響を与えてくれると思います。

そして、まだまだ気づいていない親子関係の傷はあるんだろうと思います。
その傷を見る時は、見るべく時にやってくるので焦らない。

いま、わたしができること
それは、この家で、争いなく静かに生きること。
できれば、調子が良い時は、親孝行、家族孝行すること。

一番の孝行は、すこしでも、自分の体と心を元気にすること。

心が元気でなければ、家族のために何もできない。

心が元気でなければ、社会のために何もできない。

誰かのために生きたいのなら、わたしを大切にするのだ。


今日もすこしずつ。



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コメント

  1. コメントをしたものです!!!!
    夜寝る前にちょっと読もうと思ったら私がコメントしたことに応えて下さった内容だったので再びコメントします!!☺️嬉しいです!!

    父親との関係について
    そうだったんですね。似ているからこそ辛いというのは私も苦しんでいます。嫌なところが鏡に映し出されているような気がして。イマさんがこうして書いてくれて私も気持ちに整理ができて同じ気持ちなんだと一安心しました。
    本当いつもありがとうございます。
    今日は良い夢見れそうです!ありがとうございます!

    返信削除
    返信
    1. まいこさん
      お返事遅くなってしまい申し訳ありません。

      自分の嫌なところが父の中に見えれば見えるほど、憎しみに近い感情が湧いてくるように思います。
      「お父さんのせいで、わたしはこういう考えなんだ」って思うのは幼いかもしれませんが、そういう時期をちゃんと味わう必要があるだろうなとカウンセラーの先生との関わりの中で思わされました。

      まいこさんとご家族の関係も簡単には言えないいろいろがあると思いますが、どうぞ守られますように。

      削除
  2. imaikuさん、こんばんは。
    覗いてみたら…なんと!タイムリーな内容でびっくりしました。笑
    私はここ数ヶ月、父に対してひどく嫌悪感やイライラを感じてしまっていました。この数日は会話すら無いのです。
    なぜなのかよくわからなかったんですけど、やっぱり似てるんですかねー。うちは拗ねちゃう系だと思います(笑)めんどくさいやつ。
    父の中に自分の嫌な所を見出してしまっている…確かに、そうかもしれない。
    この気持ちにどう折り合いをつけるのか、難しいなと思っていた所です。
    でも他の方も似たような気持ちを持つんだと思うと、少し気持ちが和らぎますね。誰かと比べるのは違いますけど、案外と異常じゃないのかも…という安心感。笑
    今は間合いを取る期間ということにして、まずは自分の心身の体調の安定を大事にしていこうと思いました。今回もありがとうございます。

    返信削除
    返信
    1. みーちゃんさん
      お返事遅れてしまい申し訳ありません。
      コメントありがとうございます。

      みーちゃんさんも嫌悪感、イライラなどを感じられていたのですね。
      本当ですね、わたしもなんだかほっとしました。

      「間合いを取る期間」ってすてきな言葉ですね。
      別に憎みたくて憎んでいるわけじゃないですもんね。

      ゆっくりすこしずついい関係になるためには、
      まず自分の心と体ですよね。

      削除

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