人生時計。いま8時。まだ8時か。

彼女の存在

こう少しでも前向きに生きられるのは、
めげずに、恐れずに、愛を伝えてくれる人がいるからだと思う。

大学時代の親友には、仕事に行けなくなってすぐに打ち明けることができた。
この人なら、弱さを分かってくれると期待したから。

彼女は、期待以上の愛のある言葉と行動を示しつづけてくれている。

クリスチャンといえども、
誰かのために毎日祈るというのはむずかしいことです。
家族でもなければ、余命先刻されている病気でなければ尚更のこと。

それなのに、彼女は毎日祈ってくれている。

自分の家族や地元の仲間とのかかわりで、
この数週間でおもしろいほど傷つくわたしがここにいる。

「え、こんなことにも私傷ついてるの?」
と、おどろきの連続です。自分じゃないみたいなのです。

そんななか、彼女は「痛みや弱さ」をよく知っている人で
うつ病になって休職している私のことを「ダメ」と評価せず、切り捨てることはありません。

彼女は、あえて負担になるだろうLINEはそこそこにして、
ゆとりを持って読める手紙と本を送ってくれました。


人生時計のはなし





その本の中に「人生時計」の話があった。

ある人が、自分の年齢を三で割ることを勧めている。
その答えが、その人の人生時計なのだというのである。

つまり、一日二十四時間を一人の人生に例えるのである。

与えられた人生(二十四時間)のうち、今はどのくらいの場所(何時)にいるのかを考えてみるのである。

引用:藤掛明著『ありのままの自分を生きる』一麦出版社p66

私のばあい、25歳なので、3で割ると、8.3333。

おどろいた。

これに、とてもおどろいてしまったのだ。

私の人生時計は、午前8時。

まだ、”朝” だったのだ。

青春時代を終えて、
人生でもっとも大切だと言われる時期を超えて、
今年、社会についに出たんだ、と思っていた。

しかも、この計算式、72歳までの計算。
もっと生きる、96歳まで生きるとしたら、まだ朝6時。

夜明け前の静かな時間だ。

何度も言ってしまうけれど、とても驚いた。
そして、同時に、ホッとした。

まだ、折り返し地点にもいってなかったのでした。


質的転換とは


よく人生の先輩方から、
「あなたこの年でそんなこと考えられるなんて早いわよ。」
「良かったね、今のうちに、うつを経験できて。」
「あなたの年に、そんなこと考えなかったよ。」

こう言われても正直、ピンときませんでした。
言われても苦しいことは変わらないし・・・。

この本によると、
人生の折り返し地点を通過する時に、
人は質的転換を経験させられる。

つまり、だいたい30代中頃から40代にかけて。

わたしは、きっとその時にも、もう一度頭を抱えると思います。
それで、良いのだと思います。
いま悩んだことを、もう一度改めて悩むのでしょう。

先輩方の言ってくださったことも分かるけれど、正直言って”悩みの先取り”はむずかしいでしょう。

私はいま、25歳相応の悩みを抱えていると思います。

いま、午前8時にふさわしいことを悩んでいると思います。

いまできる質的転換をさせてもらおう。


さいごに


真っ暗闇につつまれた夜のような日々だと思っていました。

この本を読んで、目の前の景色が、すこしだけ朝焼けに変わっただけで、なんだか心が楽になったように感じています。

きっと、中間地点の真昼でも、朝焼けでも、
「リスタートできる」ということは変わらないはずです。


いつだって、わたしたちは質的転換を求められているはずです。

このように、自分自身を見直したり、変えられる、練られることに慣れる練習なのだ。

きっと、真昼はもっと大変だから。

いまのうちに。慣れておこう。



「手遅れ」なんてことはないんだ。




ありのままの自分を生きる―背伸びと息切れの心性を超えてありのままの自分を生きる―背伸びと息切れの心性を超えて
(2009/06)
藤掛 明

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参考まとめ
挫折した時「ふっ」と心が楽になる自分の見つめ方。人生時計って知ってますか?

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