うつ病の暮らし ー色のない世界ー


今年はどんなことがありましたか?

今年はどんな気持ちになることが多かったでしょうか?

生きていくのが辛くなることがありましたか?



何をするにも やる気がでなくなって

何を見ても 心が元気になることはなくって

だから 何もしたくなくなって 何も見たくなくなって

「ただ ここにいること」

たったそれだけなのに それがとても難しかった


まわりを見渡せば みんな前を向いて急ぎ足で歩いているから

下を向いて立ち止まってしまっている自分からは

到底 手を差し伸べることなんてできなくて

もちろん 声をかける勇気なんて出るはずもなくて

本当は頑張りたかったし 本当はみんなと足並みをそろえたかった

本当は元気になりたかったし 本当は誰かのために生きたかった


自分自身に心を向けたならば 自分の現実に絶望して

大切な誰かに心を向けたならば 何もできない自分に憎しみが湧いた





そんな時もあるのだ




一生懸命生きていたら そういう時がやってくる



頑張っても頑張っても どうにもならない現実がここにあって

あの手この手を使っても 何の変化も起こらないどころか

いまよりもずっと悪くなってしまう時がある



真っ暗とかじゃなくて 真っ白とかでもなくて

ここは たぶん 色がないんだと思う

色のない世界に来てしまって 

もうここから抜け出せないかのように思えるんだ


はじめてたどり着いてしまった世界だから

やっぱりびっくりしてしまって 最初は立ち尽くしてしまうのだけれど

「こういう世界もあるのだ」と思ってしまえたら少し楽になったりする


色のない世界も 生きていたら たどり着くこともあって

色のない世界だからこそ 知ってしまった感覚があって

そう ここに来てはじめて出会ったものがたくさんあるんだ


色があることが普通で 色がないことは普通ではないかもしれないけれど

普通がいちばん 素晴らしいってわけじゃなくて

普通じゃない世界は 普通よりもずっと広くて深くてやさしかった

涙が出るほど つめたくて あたたかかった


すこしずつ すこしずつ

その冷たさとか暖かさをを感じて 知って 味わって

そのたびに 上がったり下がったりしながら

その世界には 本当は色がついていたんだ ってことに気づいたり

自分の心の温度だとか角度によって 色合いが変わることを知ったりするんだ


いつの間にか 色が見えなくなってしまうことがある

頑張って生きていたら 色が消えてしまって見えるようなことがある

でも、大丈夫だと思う


そこに色はあるから

いまはね 見えないだけ 見えない時があるんだ


焦らなくても ちゃんと見える時に見えるようになるから

いまはね 色のない世界でも 大丈夫


ゆっくりやっていこう 

ゆっくり生きていこう


今日もすこしずつ









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