うつ病5ヶ月の私が書いた「1年前のわたしへ」。
1年前のわたしへ
少し送れてしまいましたが、就職おめでとうございます。
今、あなたがどんな気持ちでその場にいるのか、1年後のわたしはよく知っています。
働き始めて今日で1週間ですね。
今、まさに、願っていた場所で、やりたかった仕事を目の前にして、胸が高鳴っています。
同時に、「わたしなんかで良いのだろうか」と不安で胸がいっぱいです。
この数日間、新しいことを吸収し、一日でも早く現場に馴染み、役に立つ人になろうと意気込んでいます。
でも、お風呂のお湯に浸かって目をつぶると、そのまま寝ていってしまうほど身体も心も疲れています。
あなたがひたむきに頑張る理由は、人のためです。
肩を並べて働く仲間に、先輩に少しでも笑顔になっていただきたい。
目の前におられる方々をたいせつに想いたい。
業務をこなすことも大切ですが、それ以上に、人を大切にしたい。
そんな高い目標を持ち、今日も仕事に励んでいます。
「あなたがいてくれて、ここが明るくなったわ」と言われて、満足げになります。
でも、いつも、あなたは何か足りなく感じています。
いざ能力を発揮する時には、不安と緊張の波に溺れてしまいそうになります。
「よかったよ」と認めないのは上司ではなく、わたし自身です。
「足りない」という不安感から、仕事を定時で終わらせた時も、「あと2時間、あと3時間」とこれからのために働きます。
定時で帰ることが、なんだが不真面目な気がしてならないからです。
でも、ほんとうは、あなたには「心も身体もしっかりと休める時間」が必要なのです。
何か知者のような、物知りであることでなんとか満足しようとしています。
ほんとうは、分からないことがあっても良いはずなんです。
とりあえずいつも親切で笑っていられることで満足しようとしています。
ほんとうは、怒ったり、泣いてしまう時があっても良いはずなんです。
自分が好きなことに時間をかけてしまうことは自己中心だと思い込み、先輩のようにと先輩の真似ばかりをして、安心しようとしています。
ほんとうは、あなたの好きなことを大切にして良いのです。
あなたは、あなたなのだから、それで、良いと思うのです。
今日は、1年前のわたしに伝えたいことがあります。
それは、「誰かを大切にしたい」と本当に願うなら、まず、自分を愛してほしいということです。
「自分を愛する」とは、どういうことでしょうか。
あなたが、ほんとうに、したいことはなんでしょうか。
それが今できなくても、それをちゃんとあなたの胸の中で留めておいてください。
「したいことよりもすべきこと」なのでしょうが、留めておくのは自由です。
からだが少しでも痛いとか、辛いと感じることが増えましたね。
それを、「痛い痛い」「辛い辛い」と言うことは、悪いことではありません。
だって、ほんとうに痛くて辛いという事実がそこにありますよね。
そんなふうになる自分を「情けない」と思っていては、目の前の人の「痛くて辛い」にも「情けない」と思います。
1年前のわたしへ
どうか、自分の大切にしてください。
それが、あなたの目標である「目の前にいる人をたいせつにする」ことへの第一歩ですから。
あなたの好き。あなたの嫌い。
あなたの嬉しい。あなたの怒り。
あなたの心地良い。あなたの心地が悪い。
ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も「いいんですよ」と受け止めてあげてください。
さて、長く綴りすぎたようです。
そろそろ終わりにしようと思いますが、最後に、今日のあなたにお願いがあります。
「そうは言っても」と思うでしょうが、そうは思わずにしてほしい。
今日は、定時で帰ってみてください。
美味しく感じなければ、無理して美味しいと言うのはやめてみましょう。
疲れているでしょうから、友だちの誘いもはっきりと断りましょう。
好きなテレビがあればそれを見て、大好きなジンジャーエールとポテトでも食べたらどうでしょうか。
そして、ちょうど良い時間にあったかい布団に入って、もうしばらく味わえなくなるだろう毛布の肌触りを楽しんでください。
「そんな時間もったいない」と思うでしょうが、今書いたことは悪いことではありません。
むしろ良いことで、あなたにとって一番必要な時間であると1年後のわたしは強く思っています。
さいごに、騙されたと思って、
「こんなふうに思ってはダメ。」と言う口癖をやめてみてください。
代わりに、「こんなふうに、わたし思うんだね。」と自分の素直な感情を受け止める癖をつけてみてください。
良いとか悪いは脇において、
それでは、1年前のわたしがわたしを大切にできるよう、お祈りします。
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